- 「キャンプでバーベキューを楽しみたいけど、火起こしが難しそう」
- 「バーベキューの火起こしが上手くできなかった」
慣れないうちの火起こしって本当に難しいですよね…。
でもバーベキューの火起こしは、正しい道具と方法を選べば初心者でも簡単です。この記事では、バーベキューの火起こしの基礎知識から実践的な方法、火を長持ちさせるコツまで詳しく解説します。
記事を読めば、初心者でもバーベキューの火起こしができ、キャンプを満喫できます。ポイントを押さえて安全で効率的な火起こし方法を身に付けましょう。
バーベキューの火起こしの基礎知識

バーベキューの火起こしは、おいしい料理を楽しむための重要な第一歩です。基礎知識を理解し、正しい方法で火起こしを始めましょう。
バーベキューの火起こしの重要性
バーベキューは、火加減が味と安全性を左右します。安定した火力は食材の味を引き出し、調理時間の短縮も可能です。不適切な火加減はやけどや食中毒のリスクを高めるだけでなく、せっかくの食材を台無しにしてしまう場合もあります。
肉類は火加減が重要で、強すぎると表面が焦げて中が生焼け、弱すぎると肉汁が流れ出て味が損なわれます。火起こしは単なる準備作業ではなく、おいしさと安全性を確保するための重要な工程です。グループで協力して火を起こすとコミュニケーションも深まり、バーベキューの醍醐味を味わえます。
環境に優しい火起こしを心がければ、自然保護にもつながります。天候や環境に応じて柔軟に対応する力も身に付き、アウトドア全般の技術向上も可能です。
炭の種類と選び方
炭の種類と選び方を以下の表にまとめました。
炭の種類 | 特徴 | 適した用途 | 価格帯 |
一般炭(黒炭・白炭) | 火付きが良く扱いやすい | 日帰りバーベキュー | 500〜1,000円/kg |
備長炭 | 高火力で長時間持続 | 本格的な調理 | 1,000〜2,000円/kg |
オガ炭 | 着火しやすく火力が安定 | 家族向けバーベキュー | 300〜800円/kg |
成形炭 | 扱いやすく均一な火力 | 初心者向け | 400〜900円/kg |
ココナッツ炭 | 高温が長時間持続し、煙が少ない | 大人数での長時間利用 | 800〜1,500円/kg |
炭は1時間当たり1kg、または1人当たり1kgを目安に準備しましょう。事前に炭の準備をしておくと、現地での慌てる心配がありません。大人数での長時間のバーベキューでは、ココナッツ炭や備長炭を使用するのがおすすめです。初心者の方は着火のしやすい一般炭から始めましょう。
複数の種類を組み合わせることで、より効果的な火力管理も可能です。
バーベキューの火起こし方法

バーベキューの火起こし方法は以下のとおりです。
- 道具を準備する
- 炭を配置する
- 着火剤を置いて火をつける
- 炭を燃やす
- 炭を広げる
道具を準備する
バーベキューの火起こしに必要な道具を準備しましょう。適切な道具があれば、安全かつ効率的に火起こしができます。
基本的な道具は以下のとおりです。
- 炭
- 着火剤
- ライターまたはマッチ
- トング
- 軍手
- うちわまたは扇子
安全対策として、金属製のバケツと消火用の水も用意しましょう。道具を事前に準備しておくと、スムーズに火起こしを行えます。
炭を配置する

炭の配置は、火起こしの成功を左右する重要なポイントです。正しい配置方法を実践すれば、効率的に火を起こし、安定した火力を維持できます。炭を積み上げる際は、空気が通りやすいように隙間を作ることが大切です。火が均等に広がり、長時間安定した火力を保つためには、積み方に工夫が必要です。
炭は山型や円錐形に積み上げましょう。小さな炭を下に、大きな炭を上に置くことで火が安定します。炭と炭の間には適度な隙間を設け、空気の通りを確保します。火は下から上に広がるため、底部に着火剤を配置し、上に小さな炭を置くと火が付きやすいのでおすすめです。
着火剤を置いて火をつける
着火剤は炭の下に均等に配置し、マッチやライターで火をつけます。着火剤は固形タイプとジェルタイプがあり、それぞれに特徴があります。固形タイプは扱いやすく、ジェルタイプは火の回りが早いのが特徴です。炭の量に応じて着火剤の量を調整し、必要以上に使用しないよう注意が必要です。
着火後は炭全体に火が回るまで、しっかりと様子を見守ります。火が弱い場合は、うちわで風を送ると火力を調整できます。着火剤が燃え尽きるまで目を離さず、安全に配慮しながら作業を進めましょう。煙や火の粉に注意し、周囲の安全を確認しながら火起こしを行います。
炭を燃やす

炭を燃やす際は、以下のポイントに気をつけながら作業を進めましょう。
- うちわで適度に風を送る
- 炭の配置を維持する
- 火力を確認する
- 煙の量を観察する
- 安全な距離を保つ
炭全体に火が回るまでには10〜15分程度かかります。炭の表面が白くなり始めたら、火が回っている合図です。うちわで風を送る際は、強すぎない程度の風を当てましょう。火力が安定するまでは炭の配置を変えず、そのままの状態を維持します。安全のため、火の状態には常に注意を払いましょう。
炭を広げる
炭を広げることは、バーベキューの火力調整に欠かせない作業です。炭を適切に広げると、均一な火力が得られ、おいしい料理を作れます。トングを使用して炭を広げ、網の大きさに合わせて配置しましょう。火力が強すぎる場合は、炭を端に寄せることで調整できます。
直火調理の場合は中央に炭を集中させ、間接火調理の場合は端に寄せるなど、調理方法に応じた配置を心がけます。高温調理と低温調理のゾーンを作るため、炭の厚みに変化をつけるのも効果的です。やけどの危険があるため、適切な道具を使用し、十分に注意しながら作業を進めましょう。
【アイテム別】バーベキューの火起こし方法

以下のアイテム別にバーベキューの火起こし方法を解説します。
- 新聞紙を使う場合
- 着火剤を使う場合
- 火起こし器を使う場合
- バーナーを使う場合
新聞紙を使う場合
新聞紙を使った火起こしは、手軽で効果的な方法です。新聞紙を丸めて炭の下に敷き、上に小さな炭を置きます。新聞紙には火が付きやすい特徴があり、着火剤の代わりとして十分機能します。風の強い日は新聞紙が飛ばされる可能性があるため、十分な注意が必要です。
炭全体に火が回るまでは、うちわで風を送り続けることが重要です。火が安定したら、徐々に大きな炭を追加します。新聞紙は火の回りが早いため、短時間で効率的な火起こしが可能です。灰や燃えかすが飛びやすいため、周囲の安全には特に気を配りましょう。
着火剤を使う場合
固形タイプとジェルタイプの着火剤があり、それぞれに特徴があります。固形タイプは扱いやすく、必要な量を割って使えます。ジェルタイプは火の回りが早く、短時間で着火可能です。
着火剤を使う場合の手順は以下のとおりです。
- 炭の下に着火剤を置く
- 着火剤に火をつける
- 炭に火が移るまで待つ
- 炭全体に火が広がるまで待つ
火をつけた後の追加は危険なため、最初に適量を使用しましょう。
火起こし器を使う場合

火起こし器は、煙突効果を利用して効率的に火を起こせる便利な道具です。煙突効果とは、熱で暖められた空気が上昇し、下部から新鮮な空気が供給される現象を指します。火起こし器を使えば、初心者でも15分程度で安定した火力を得られます。
重要なのは使用方法です。火起こし器の下部に着火剤を配置し、上から炭を入れます。炭は小さいものから順に入れ、空気の通り道を確保しましょう。火がついたら10分ほど待ち、炭が赤くなってきたらコンロに移します。火起こし器の扱いにはやけどの危険があるため、専用の道具を使用し、安全に十分注意を払うことが大切です。
バーナーを使う場合
バーナーを使った火起こしは、手軽で効率的な方法です。炭に直接火を当てることで、短時間で着火できます。火力が強すぎると炭が割れる可能性があるため、適度な距離を保って使用しましょう。着火時は炭の下側から火を当てると効果的です。火が回り始めたら、徐々にバーナーを移動させ、炭全体に均一に火を広げます。
バーナーの使用後は、必ずガスの元栓を閉めることが重要です。周囲に燃えやすいものがないか確認し、安全な場所で作業を行います。バーナーの炎はとても高温になるため、取り扱いには十分な注意が必要です。やけどを防ぐため、専用の手袋を着用し、安全な距離を保ちながら作業を進めましょう。
バーベキューの火を長持ちさせる方法

バーベキューの火を長持ちさせる方法は以下のとおりです。
- 炭の配置を工夫する
- 火力を調整する
- うちわで風を送る
炭の配置を工夫する
炭の配置を工夫することで、バーベキューの火をより長く維持できます。円形や三角形に積み上げると火の回りが良くなり、均等に燃やすことが可能です。大きな炭を下に、小さな炭を上に配置することで、安定した火力を保てます。
炭と炭の間には適度な隙間を作りましょう。空気が通りやすくなり、燃焼効率が上がるためです。しかし、隙間を開けすぎると火力が弱くなるため、バランスが必要です。風向きも考慮し、風上側に大きな炭、風下側に小さな炭を置くと火の広がりをコントロールできます。
火力を調整する

効果的な火力調整の方法は以下のとおりです。
- 炭の量を増減する
- 火格子の高さを変える
- 炭の配置を変更する
- 通気口を調整する
- アルミホイルを活用する
強い火力が必要な場合は炭を多めに入れたり、火格子を低くしたりします。逆に弱い火力にしたい場合は、炭の量を減らしたり、火格子を高くしたりすることで調整できます。うちわや扇子で風を送ると火力を上げることも可能です。
うちわで風を送る
うちわで風を送ることは、バーベキューの火力を維持する効果的な方法です。適度な風を送ると炭に酸素を供給し、火力を長時間持続できます。うちわを使う際は、ゆっくりと扇ぐことがコツです。強すぎる風は逆効果で、火が消えてしまう場合があります。炭の表面が白くなるまで、一定のリズムで風を送り続けましょう。
風を送る際は火の粉にも注意が必要です。風向きを確認し、火の粉が周囲に飛ばないよう気を配ります。やけどを防ぐため、適切な距離を保ちながら作業を行いましょう。複数人でうちわを使えば、より効率的に火力を維持できます。食材を焼く直前は、しっかりと風を送って最適な火力を確保しましょう。
バーベキューの火起こしの注意点

バーベキューの火起こしの注意点は以下のとおりです。
- 風が強い場所は避ける
- ガソリンやアルコールを使わない
- 火起こし専用の道具を使用する
風が強い場所は避ける
風の強い場所でバーベキューの火起こしを行うのは避けましょう。強風は火起こしを困難にし、さまざまな危険をもたらします。風によって火の粉や炭が周囲に飛び、やけどや衣服の損傷のリスクが高まり、火災の原因になります。
火起こしの場所は、建物の陰や木立の中など、風の影響を受けにくい場所を選びましょう。風よけを設置することも効果的ですが、準備に時間がかかり、バーベキューを楽しむ時間が減ってしまいます。専用のバーベキュー場など、風を考慮して設計された場所を利用すれば安全な火起こしが可能です。
ガソリンやアルコールを使わない

ガソリンやアルコールは、バーベキューの火起こしには絶対に使用してはいけません。爆発や重度のやけどにつながる場合があります。引火性が高く、一瞬で大きな炎が上がることもあり、コントロールが困難です。食品に有害な物質が付着する危険性もあり、健康面でも大きな問題になります。
安全な火起こしには、専用の着火剤や火起こし器を使用しましょう。枯れ草や小枝、松ぼっくりなどの自然素材を活用するのも効果的です。火起こしに時間がかかっても、安全性を最優先に考えることが大切です。ゆっくりと丁寧に火を起こすことで、楽しく安全なバーベキューが実現できます。
火起こし専用の道具を使用する
火起こし専用の道具を使用すると、安全かつ効率的に火起こしができます。主な専用道具は以下のとおりです。
- チムニースターター
- 火起こしブロワー
- 火起こしフォーク
- 火消しつぼ
- 専用手袋
火起こし専用の道具はマッチやライターよりも、安全かつ確実に火をつけられます。炭の操作や火力の調整も簡単です。専用手袋を着用すると、より安全に作業を進められます。初めてバーベキューをする方や、火起こしに不安がある方は、専用道具を使用しましょう。
まとめ

バーベキューの火起こしは正しい方法と適切な道具があれば、初心者でも簡単に取り組めます。炭の選び方から火の付け方、火力の調整まで、基本的なポイントを押さえることが重要です。安全面に十分注意を払い、専用の道具を使用することで、やけどや事故のリスクを軽減できます。
火起こしに時間をかけすぎず、効率的に準備を整えるとバーベキューを存分に楽しめます。火起こしのポイントを押さえ、充実したアウトドア体験を楽しみましょう。
» 初心者向け!キャンプの準備から場所選びのポイントまで解説