- キャンプの服装選びに悩んでいる
- 季節や天候に適した服装がわからない
- 快適に過ごせるキャンプウェアを知りたい
キャンプを始める人は、服装についてさまざまな悩みがあります。安全で快適にキャンプを楽しむには、適切な服装選びが欠かせません。この記事では、キャンプに適した服装の選び方や季節・男女別のおすすめ、寝るときのポイントを解説します。記事を読めば、キャンプを楽しむための服装選びのコツがわかります。
キャンプの服装は、動きやすさと機能性が重要です。季節や活動内容に合わせて適切な服装を選び、より快適なキャンプ体験にしましょう。
» 初心者向け!キャンプの準備から場所選びのポイントまで解説
キャンプの服装選びのポイント

キャンプの服装選びのポイントは、以下のとおりです。
- 動きやすい服を選ぶ
- 寒暖差に対応できるようにする
- 虫刺されと日焼け対策をする
- 燃えにくい素材の服を選ぶ
- 防水機能のある服を選ぶ
動きやすい服を選ぶ
動きやすい服装は、快適に過ごせるだけでなく、安全面でも重要です。ストレッチ素材やゆったりサイズ、動きを妨げない設計の衣類を選びましょう。軽量で通気性の良い素材や、締め付けの少ないデザインも大切です。テントの設営や薪割り、ハイキングなど、体を大きく動かす場面でも快適に過ごせます。
ストレッチ素材のTシャツやパンツ、ゆったりとしたカーゴパンツなどがおすすめです。アウトドア用に設計された機能性ウェアの場合、動きやすさだけでなく、多機能ポケットなどの実用性も兼ね備えています。
寒暖差に対応できるようにする

インナーとミドルレイヤー、アウターといったレイヤリングを活用すると、気温の変化に柔軟な対応ができます。インナーには肌着や薄手の長袖シャツ、ミドルレイヤーには薄手のフリースや長袖シャツがおすすめです。アウターにはダウンジャケットやウインドブレーカーを選びましょう。
脱ぎ着しやすいジップアップタイプの上着を選ぶと便利です。寒暖差対策には、帽子や手袋、ネックウォーマーなど小物の活用も効果的です。速乾性のある素材や、ウールやフリースなどの保温性の高い素材もあります。体温の調整しやすいベストもおすすめです。日中と夜間の気温差を考慮して服装を準備してください。
急な天候変化に備えて、レインウェアも持参しましょう。
虫刺されと日焼け対策をする
キャンプでは、虫刺されと日焼けを防ぐ服装も大切です。以下のポイントを押さえてください。
- 長袖・長ズボンの着用
- 虫よけスプレーの使用
- 帽子の着用
- UVカット機能付きの服の着用
- 日焼け止めクリームの使用
首や手首などの露出部分に、バンダナやアームカバーを使用すると効果的です。明るい色の服を選ぶと、虫を寄せ付けにくくなります。虫よけリストバンドの活用や蚊取り線香、虫よけキャンドルの設置も有効です。メッシュ素材の服を選ぶと、通気性を確保しつつ虫刺されから身を守れます。
燃えにくい素材の服を選ぶ

キャンプで安全に過ごすために、燃えにくい素材の服を選ぶことも大切です。選び方のポイントは、以下のとおりです。
- 難燃性や防炎性のある素材
- ウールやシルク、レーヨンなどの天然素材
- 混紡素材
- 厚手の生地
- ゆったりとしたサイズ
綿100%や化繊100%の服は、燃えやすいため避けてください。アウトドアブランドの難燃性処理された服もおすすめです。焚き火専用のウェアや難燃性のアウター、グローブを使用すると、さらに安全性が高まります。
防水機能のある服を選ぶ
雨や水しぶきから身を守るために、防水機能のある服を選びましょう。防水性と透湿性を備えたレインウェアや、高機能素材を使用した製品、上下セパレートタイプがおすすめです。衣類用の防水スプレーを使った撥水加工も便利です。ゴアテックスなどの高機能素材を使用した製品は、防水しながら汗を逃がせます。
防水機能の服は高価な場合があるため、予算に応じて選びましょう。アウターだけでなく、防水ブーツやトレッキングシューズ、防水パンツなどもおすすめです。
【季節別】おすすめのキャンプの服装

キャンプの服装は季節によって大きく変わります。春夏秋冬それぞれに合わせた、おすすめのキャンプの服装を解説します。
春キャンプ
昼夜の寒暖差が大きい春は、気温の変化に対応できる重ね着スタイルがおすすめです。具体的な服装は以下のとおりです。
- 軽量で暖かいフリースやダウンジャケット
- 防風・防水機能のあるアウターシェル
- 吸汗速乾素材のインナーウェア
- 長袖シャツや薄手のセーター
- ストレッチ性のあるパンツやカーゴパンツ
春キャンプでは天候の変化にも注意しましょう。急な雨や気温低下に備えて、レインウェアやポンチョ、保温性の高い靴下などを準備します。春は日差しが強くなる時期でもあるため、帽子やサンバイザーがあると便利です。虫よけ対策として長袖・長ズボンも有効です。
夏キャンプ

夏キャンプでは、暑さ対策と快適さを重視して服装を選びます。綿やリネン、ポリエステルなど通気性の良い素材は、汗を吸収し素早く蒸発します。日差しから頭部を守るために、UVカット機能付き帽子やサンバイザーを活用しましょう。長袖・長ズボンは、虫よけ対策にもなります。
ポリエステルやナイロン素材の服は、速乾性が特徴です。機能性ウェアも夏キャンプに向いています。夜間の温度低下に備えて、薄手の防寒着も用意してください。水遊びを楽しむ場合は、水着や速乾Tシャツも便利です。サンダルや通気性の良いシューズを使うと、足元の快適性が保たれます。
日中の熱中症対策として、クールタオルや日傘を活用できます。目の保護のためにUVカット機能付きのサングラスも欠かせません。雨対策としてレインウェアや防水ジャケットも忘れずに持参しましょう。汗を吸収するバンダナやヘッドバンドもおすすめです。
秋キャンプ
秋の気候は、日中は暖かくても朝晩は冷え込むことが多いため、体温調節がしやすい服装にしましょう。長袖シャツや薄手のセーター、フリースなどがおすすめです。長ズボンや防水アウターシェルも便利です。薄手の服を何枚か重ねると、簡単に体温調節ができます。足元の防寒対策も忘れずに行ってください。
厚手の靴下やトレッキングシューズ、防水ブーツなどがあると快適に過ごせます。防虫スプレーや虫よけアイテム、日焼け止めも便利です。
冬キャンプ

冬キャンプには防寒対策が欠かせません。保温性の高い以下の服装がおすすめです。
- 厚手のフリース
- 中綿ジャケット
- 保湿性の高い下着(ヒートテックなど)
- 厚手の靴下
- 防寒ブーツ
- 手袋
- ネックウォーマー
- ニット帽
重ね着や防水・防風機能のアウターも活用しましょう。降雪の可能性があるときは、スノーブーツやスパッツなどの雪対策グッズも必要です。汗をかいたときに備えて、乾きやすい素材の服があると便利です。予備の防寒着も持参しましょう。ジッパー付きの服やストレッチ素材の服もおすすめです。
夜間の冷え込みに備えた適切な寝袋選びも大切です。カイロやブランケットなどの防寒グッズも役立ちます。
【男女別】おすすめのキャンプの服装

おすすめのキャンプの服装について、男女別に詳しく解説します。
男性
男性は、機能性と快適さを重視した服装選びが大切です。アウトドア活動に適した服装を選ぶと、より楽しいキャンプ体験につながります。ロングパンツや長袖シャツ、半袖シャツを組み合わせましょう。フリースジャケットや防水ジャケットを用意すると、さまざまな天候や気温に対応できます。
帽子やグローブ、靴下なども用意しましょう。足元は、トレッキングシューズやスニーカーが適しています。安定性と快適さを兼ね備えた靴を選ぶと、キャンプ場での移動や作業がしやすくなります。季節に応じて、防寒用インナーウェアや軽量ダウンジャケットなどを追加すると快適です。
女性
女性は機能性とおしゃれさを意識した服装にすると、キャンプをより楽しめます。女性におすすめのキャンプの服装は、以下のとおりです。
- ゆったりしたTシャツやカットソー
- 動きやすいパンツ
- カーディガンやフリース
- ダウンジャケット
- レインウェア
ゆったりしたTシャツやカットソーは、汗をかいても快適に過ごせます。日焼けや虫よけ対策として、UVカット機能付き長袖シャツや虫よけ効果のある素材の服、つば広の帽子がおすすめです。日焼け止めクリームや虫よけスプレーを使用すると、肌トラブルを防げます。
靴は履きやすいスニーカーやトレッキングシューズがおすすめです。保温性の高い靴下も用意しましょう。キャンプ場では寒暖差が大きいことがあるため、重ね着しやすいカーディガンやフリースがあると便利です。
【季節別】キャンプで寝るときの服装

キャンプでの快適な睡眠には、服装選びが欠かせません。キャンプで寝るときの服装について、春夏と秋冬に分けて解説します。
春・夏キャンプ
暖かい季節であっても夜間は気温が下がることがあるため、以下の服装を準備しましょう。
- 薄手の長袖シャツ
- 長ズボン
- 通気性の良い下着
- 汗を吸収するソックス
薄手の長袖シャツと長ズボンは、虫刺されを防ぐ効果もあります。夜間の温度変化に対応するために、薄手のフリースや軽量のパーカーを用意すると安心です。寝るときの服装は、日中とは別に用意してください。汗をかいた服のまま寝ると、体が冷えて風邪をひく可能性があります。
秋・冬キャンプ
寒い季節のキャンプでは、体温を逃がさず、湿気を防いで快適な睡眠をとることが大切です。インナーには保湿性の高い素材を、中間層にはフリースやウールを選びましょう。防寒性の高い寝袋用パジャマもおすすめです。厚手の靴下やネックウォーマー、帽子などのアイテムも活用できます。
寝る前に温かい飲み物を飲んだり、使い捨てカイロを活用したりするのも効果的です。急な気温低下に備えて、予備の防寒着を用意しましょう。
キャンプで避けるべき服装

キャンプで避けるべき服装は、以下のとおりです。
- 肌の露出が多い服装
- 汚れが目立つ色や素材の服装
- 燃えやすい素材の服装
肌の露出が多い服装
安全性と快適性を保つために、肌の露出が多い服装は避けてください。肌が露出すると、虫刺されや日焼け、けがのリスクが高まります。気温変化や夜間の冷え込みへの対応も難しくなります。焚き火の際のやけども危険です。自然の中での活動に適さない服装は、周囲の人に不快感を与える可能性もあります。
汚れが目立つ色や素材の服装

自然の中で過ごすため、キャンプでは服が汚れやすくなります。以下の色や素材の服は避けましょう。
- 白や淡い色の服
- 綿100%の服
- 光沢のある素材(シルクやサテンなど)
- スウェード素材
- 薄い色のデニム
- レース素材
- ベロア素材
- 起毛素材
- ナイロン素材
- プリーツ加工された服
汚れが落ちにくかったり、洗濯後に元の状態に戻りにくかったりする特徴があります。キャンプでは、汚れが目立ちにくい濃い色の服や、洗濯しやすい素材の服を選んでください。
燃えやすい素材の服装
キャンプでは、燃えやすい素材の服装も避けてください。キャンプ中に火の粉が飛んだり、火に近づいたりした際に危険です。化繊素材の服や薄手の綿素材の服、毛羽立ちのある服は燃えやすくなります。ルーズフィットの衣類やフリース素材の服、ダウンジャケットにも注意しましょう。
靴下や帽子、スカーフなども、火の粉が付着し燃え広がりやすい特徴があります。焚き火の際は十分に気を付けてください。
キャンプの服装に関するよくある質問

キャンプの服装に関するよくある質問は、以下のとおりです。
- 着替えはどれくらい必要?
- 焚き火をするときの服装は?
同様の悩みがある人は、回答を参考にしてください。
着替えはどれくらい必要?
キャンプでの着替えの必要量は、滞在期間や活動内容によって異なります。1泊2日の場合、最低1セットの着替えを用意するのが一般的です。長期滞在の場合は、2〜3日に1セットのペースで着替えを準備しましょう。速乾性の高い素材を選ぶと、洗濯と乾燥を効率的に行えます。
季節や気候に合わせて調整することも大切です。汗をかく夏は多めに、寒い冬は重ね着で調整できるよう工夫しましょう。子ども連れの場合は、大人の1.5〜2倍程度の着替えを用意すると安心です。下着や靴下、上着の予備も忘れずに準備してください。
焚き火をするときの服装は?
焚き火をするときは、燃えにくい素材の服を選び、肌の露出を最小限に抑えましょう。安全性と快適さを重視した以下の服装がおすすめです。
- 綿やウールの服
- 長袖シャツと長ズボン
- スニーカー
- ネックウォーマー
- 手袋
- 帽子
火の粉から体を守るだけでなく、重ね着をすると温度調整もしやすくなります。ただし、合成繊維や化学繊維の服は、燃えやすく溶けて肌に付着する危険があるため避けてください。ゆったりとした服を選ぶと、動きやすさも確保できます。火の粉が付着しても簡単に払える服もおすすめです。
まとめ

楽しく快適なキャンプを実現するために、服装選びは欠かせません。適切な服装を選ぶと、自然を存分に楽しみながら安全に過ごせます。季節や活動内容に合わせて動きやすく機能的な服を選び、寒暖差にも対応できる工夫をしましょう。虫刺されや日焼け対策、防水性にも注意してください。
男女それぞれに適した服装があるため、好みや体型に合わせて選択するのがおすすめです。寝るときの服装も季節によって調整しましょう。露出の多い服は避けてください。着替えは基本的に1日1セットを目安に準備します。焚き火の際は燃えにくい素材の長袖・長ズボンを着用しましょう。